賃貸物件の水回りを見直そう！水回りリフォームの利点と費用相場

暮らしの快適さに直結するのが、水回りの設備の品質です。キッチンやバス、トイレは日常的に使いますから、

これらが汚れていたり不便だったりすると、やはり不満に感じるでしょう。

逆に、清潔感や機能性、お手入れのしやすさに優れていると、毎日の暮らしがグッと楽になるものです。

この記事では賃貸物件で水回りのリフォームをする時に、見逃せないポイントと注意事項について解説します。

 

1.リフォームを決断する前の注意点

築古物件になってくると、水回りに不満を感じる方が多くなるのは避けられません。

日常的に酷使される部分ですから、設備の中でも早い段階で汚れや性能低下が感じられます。

特に女性やファミリー世帯では重視されることが多く、部屋の状態より水回りの品質で契約を判断するケースもあるほど。

このため、水回りのリフォームは人気が高いのですが、注意点が少なくありません。
マンションやアパートなどの賃貸物件は、マイホームと異なる特殊な一面があります。契約が終了した後の退去と

原状回復義務を考える必要があるため、入居者は思い立ったとしても、即リフォームを決断するのは危険です。

せっかくの工事費が無駄になる上に、原状回復のための費用までかかる場合もあります。
このため、リフォームを検討する際には自身のライフプランに基づいて、必要な範囲を見極めましょう。

水回りは暮らしの快適さに大きく影響する部分ですから、不要な出費は避けるとしても、

必要なら妥協しない方が満足感が高まります。

 

2.リフォームによって得られるメリット

近年の設備は外観・機能性・メンテナンス性に優れており、

新しいものに交換することで暮らしやすさは大きく変わるでしょう。まずデザインが洗練されているので、

内装や壁紙も一緒に交換すると、一気に洗練された佇まいを手に入れられます。
機能性は設備にもよりますが、役立つものが増えてきました。

例えば、トイレならウォシュレットの人気が高まっています。お風呂も湯が冷めにくかったり、

省スペースでもゆったりくつろげたりと、様々なタイプを検討可能です。

コンロには自動消火など、ファミリーの安心を守る工夫があります。
メンテナンス性は特に、防汚・抗菌コートがされた製品が増えてきました。

元から汚れにくいうえ、手軽に掃除できるものもあります。

 

3.キッチンリフォームの注目ポイント

水回りの中でも、特に検討すべき点が多いのがキッチンのリフォームです。

特に、レイアウトとキッチンの型式、設備の配置方法の3つは確認しておきましょう。
キッチンレイアウトは、リビング・ダイニングとキッチンに関する間取りのことです。

キッチンとリビング・ダイニングを分けてしまうクローズド型の他、一緒の空間に置くオープン型や、

カウンターで区切るセミオープン型があります。クローズド型は料理の煙や臭いを処理しやすいのが特徴です。

他の二つは家事をしながら、子供やペットの様子を観察できます。
次に、キッチンの型式ですが、大まかに分けるとＩ型・Ⅱ型・L型・U型の4つです。

いずれも、上から見た時の形で分類しています。I型はコンロとシンク、調理スペースを一直線に並べているのが特徴です。

省スペースですが、動線が長くなるのがネックと言われます。L型は逆に動線が短く、利便性重視のタイプです。

Ⅱ型とU型は広い作業スペースを確保できるので、本格的な料理を楽しみたい方に適しています。
最後に配置方法です。キッチンを壁につけるかどうかで、3タイプにわかれます。

べったりと壁に付ける「壁付け」の他に、一部を付けるペニンシュラ、独立させるアイランドから選択可能。

省スペースなら「壁付け」が向いており、動線の自由度を確保するなら他の二つが適しています。
なお、キッチンはワークトライアングルと言う考え方が大切です。これは、炊事をする時によく使う、

コンロ・流し台・冷蔵庫を頂点とする三角形のこと。I型なら直線になりますが、他のタイプは三角を作ります。

三角形の各辺が長くなるほど、キッチンの利便性は低下しますので、注意して下さい。

 

4.お風呂のリフォームの注目ポイント

お風呂のリフォームではまず、浴槽をユニットバスにするか、在来工法にするかが選択肢です。

ユニットバスは廉価で工期も短く、メンテナンス性にも優れるのがメリットと言われます。

その反面、既製品を使ってすっぽりと設備を入れ替えるため、サイズが合わない浴室には対応できません。

つまり、基本的に浴室サイズに合うものしか選べないのです。在来工法は逆に、設計に自由度があります。

浴槽サイズから形状、材質など色々な工夫ができるので、理想のお風呂を実現したい場合はおすすめです。
他には乾燥しやすい床や、勢いがあるのに節水できるシャワーなど、魅力的な設備が次々と登場してきました。

中には、自動で浴槽を洗えるバスタブもあります。

 

5．トイレリフォームの注目ポイント

トイレはウォシュレットの有無の他に、タンク一体型やタンクレスタイプなどの選択肢があります。

選び方は低コストならタンク分離型が候補となります。価格が安く、組み合わせの自由度も高いのもメリットです。

タンクレスタイプは高価ですが、デザイン性に優れ、メンテナンスも容易など、こちらも魅力満載。

タンク一体型は、両者の中間的な存在と言えるでしょう。

 

6.洗面台リフォームの注目ポイント

洗面台は既製品を組み入れるユニット型と、自由に設計するタイプに分類されます。

価格的にはユニット型が有利ですが、利便性やデザイン性ならオーダーした方が満足できるでしょう。

入居者の身長とマッチしないと使いにくいので、こだわりたい部分の一つです。

 

7.水回りリフォームの費用相場

水回りリフォームは工事箇所や方法などによって、大きく費用に差が出ます。このため、費用は千差万別ですが、

参考のための目安をいかにまとめました。色々な要素によって変化するので、あくまでも一例として考えて下さい。

 

・キッチン：約10万円程度～約300万円程度
・お風呂：約50万円程度～約150万円程度
・トイレと洗面台：約数万円程度～約80万円程度

 

8. リフォームのコスト削減方法

安い設備を選んだり、施工業者に交渉したりしないでも、コストを削減できる方法があります。

まず、色々なリフォームを一括して行うと、総合的にかかる費用を抑制しやすいです。施工効率が高まるため、

必要なリフォームは一括で検討すると良いでしょう。後は、各種補助金を申請するのも一手です。

中でも省エネ設備は補助金の対象になっているものが多いので、リサーチしてみて下さい。

 

まとめ

水回りのリフォームについて、役立つ情報をまとめてきました。賃貸物件だと制約が気になりますし、

色々と悩む部分も多いでしょう。そういう時は実績のあるプロに相談すると、

色々な解決方法を提案してくれるのでおすすめです。まずは気軽に無料相談や見積もりを利用してから、

リフォームすべきかどうか判断しても遅くはありません。