どの程度の年数で水回りのリフォームする？耐用年数をヒントにしよう

充実したマイホームライフを過ごすためには
快適で清潔感のある水回り設備が欠かせません。

 

しかし、水回りの掃除は大変で、経年劣化も起きやすい場所です。

 

設備の劣化が気になったらぜひリフォームを検討しましょう。

 

この記事では水回りのリフォームが
どの程度の年数で検討すべきかを詳しく解説します。

 

水回りのリフォームはどうやって考えるべき？

毎日使う水回りのリフォームは
どのタイミングで行うべきか悩ましいものです。

 

「まだ使えるし…」と迷っているうちに
劣化は進行し、ある日突然汚水が溢れてしまうこともあります。

 

トイレやキッチンなどの水回りは
まず「メンテナンスを重ねながら」考えましょう。

 

新築後、約10年程度を目安に
水回り設備はメンテナンスを丁寧に行うことがおすすめです。

 

大手ハウジングメーカーなども約10年程度の目安で
大掛かりなメンテナンスを必要、と考えているため
新築時には10年メンテナンスの契約をしている方も多いのではないでしょうか。

 

目に見える場所は清潔であっても、排水管周辺の劣化や汚れが詰まっている
錆が多くなっているなどプロの視点がないとわからない部分に
劣化が進んでいる可能性があります。

 

メンテナンスでわかることとは？

水回りのメンテナンスをプロに依頼すると
内部・外部の両面から丁寧にメンテナンスを行います。

 

トイレやお風呂、浴室全体の設備や
洗面台周りなどもチェックしてくれるのです。

 

メンテナンスを終えると、現在経年劣化がどのぐらい進んでいるのか
交換すべき部品やリフォームをすべきかなど細かくアドバイスをくれます。

 

劣化が進行している場合やメーカー部品がすでに生産終了など
メンテナンス後にアドバイスをもらえるので
もしも修繕費用が高額になる場合はリフォームを検討しても良いでしょう。

 

例として、キッチン周りの劣化が進行している場合には
思い切って新しいシステムキッチンに入れ替えることもおすすめです。

 

水回りのリフォームは耐用年数を参考に検討しよう

水回りの劣化を早期に見つけるにはメンテナンスが欠かせませんが
もう1つの目安があります。

 

それは「耐用年数」です。

 

では水回り設備の耐用年数はどの程度なのでしょうか。

 

水回りの一般的な設備は
耐用年数が約10年程度から約20年程度とされています。

 

もちろん20年を超えても元気に稼働してくれる水回りも多いですが
排水管周りの設備に異常が起きやすくなるのは約20年程度が目安です。

 

一般住宅はもちろんのこと、アパートやマンションも
約20年を超えると突然の漏水を経験しやすくなります。

 

特にプラスチックが多用されているパッキン関係は劣化が進みやすいので
トイレなどはトラブルを避けるためにも
約10年を超えたらリフォームを考え始めると良いでしょう。

 

次に水回り設備に関して個別の耐用年数を紹介します。

 

キッチンの耐用年数は？

キッチンの耐用年数は水が流れる排水部分の耐用年数が
約15年程度とされています。

 

油を流してしまうと、排水管の中で凝固してしまい
破損や汚損を招くことがあり、約15年よりも早く劣化が進行する場合もあります。

 

先に触れたように10年メンテナンス
キッチンの排水管周辺は必ずチェックをするようにしましょう。

 

水回り部分以外でも、キッチンは火を頻繁に使う場所であり
油で汚れやすいことも踏まえると、五徳やグリル機器部分も劣化をします。

 

特に頻繁に高熱を使っており、キッチン設備に歪みなどがある場合は
熱による劣化が進行している可能性があります。

 

早めにリフォームをして耐火意識を高めましょう。

 

トイレの耐用年数は？

トイレの耐用年数はどの程度でしょうか。

 

便器の耐用年数はメーカーによっても異なりますが
一般的には陶器製で頑丈なため約20年以上が目安となっています。

 

しかし、洋式便器の場合には体重制限が設けられています。

 

日頃から負荷がかかりやすい部分なので
使い方によっては割れてしまうトラブルも多発しています。

 

便器に軋むような音が続いたら、割れてしまう兆候かもしれません。
早めにリフォーム検討しましょう。

 

また、トイレもキッチンと同様に排水管周りが劣化しやすい設備です。

 

特に2階以上のフロアに設置されたトイレは
漏水してしまうと大きな床上浸水のトラブルを引き起こします。

 

汚れが波及してしまうと天井の修繕も必要となるため
早めのメンテナンスとリフォームを心掛けましょう。

 

お風呂の耐用年数は？

身体を清潔にするためのお風呂ですが
汚れが起きやすい場所でもあります。

 

湿気が多くカビが起きやすい場所なので
ゴムパッキン部分が黒くくすんでしまうこともあります。

 

また、毎日の使用で髪や皮脂の汚れが詰まってしまうことも多いのです。
浴槽の汚れも年々取れにくくなるので
耐用年数である約10年程度～約15年程度を目安にリフォームを検討しましょう。

 

お風呂周りは常に最新設備が登場しており
真新しくすることでリラックス効果も高まります。

 

修理とリフォーム、どっちがお得？

出来れば修理やリフォームが必要なら、お安く抑えたいのが本音です。

 

では、水回りの修理とリフォームなら
どちらの方がお得なのでしょうか。

 

簡単なパッキンの交換や水回りの修理程度なら
リフォームの費用と比べると格安です。

 

一方で、耐久年数前後まで使った水回りの設備は
すでにメーカーが部品供給を停止し
修理の際には対応できる部品が無かったり
取り寄せるには時間がかかったりする場合があります。

 

また、排水管や設備全体の修理が必要な場合
修理費用が新しい設備の導入費用とあまり変わらないケースもあります。

 

このように修理やリフォームは必ずしも直す方が安いわけではありません。

 

ケースバイケースの側面があるので
高額の修理費用が予想される場合にはリフォーム費用の見積もりも取得し
検討するようにしましょう。

 

水回りのリフォームの際の注意点

水回りの設備は然るべきタイミングで施工をすることが望ましいですが
注意点もあります。

 

水回りのリフォームの際には
気になるその他の部分のリフォームも検討される方が多いでしょう。

 

その場合、間取りの変更や水回り設備の増設を行うと
費用は高額になる傾向があります。

 

特に間取りの変更を行い、水回りを2階以上のフロアに増設する場合
配管や電気関係の工事が追加となります。

 

発注の際には費用を十分に検討して依頼しましょう。

 

まとめ

この記事では水回りリフォームの目安となる
耐用年数や注意点について解説しました。

 

あくまでもこちらで紹介した耐用年数は目安であり
使い方によっては長持ちしてくれることもあります。

 

日頃からメンテナンスを十分に重ね
水回り設備を丁寧に扱ってくださいね。

 

リフォームの際には様々な施工アイディアをもつ専門家にお任せください。