配管はリフォーム工事が必要？水回りに関する気になる費用を解説

全国ニュースなどでも見かける機会の増えた水道管の破裂ですが

自宅においても配管は目に見えない場所のため突然トラブルを起こすことがあります。

 

特に昭和世代に建築されたご自宅の場合、すでに配管の劣化が進行していることもあります。

 

そこで、この記事では水回りの配管工事について着目し費用なども解説します。

 

配管にも寿命がある

住宅に使われているあらゆる建材には寿命がありますが

残念なことに配管に関しても寿命があります。

 

特に昭和の建築に多かった金属系の配管（鋼管）は水回りに弱く劣化の進行が早いのです。

錆などにより経年劣化が進行しやすいという弱点があります。

 

すでに配管関係から赤錆のような症状がみられる場合は、寿命を超えていると考えても良いでしょう。

金属系の配管の場合には基本的に約15年程度～約20年程度が交換の目安です。

 

では、最近の住宅の配管はどうでしょうか。

 

一般的な住宅では、すでに金属系の配管は使われておらず、水回りに強い樹脂系の配管が使用されています。

樹脂系の配管は錆が起きないので頑丈とされています。

 

一方で金属系よりも熱に弱いという弱点もあり

高熱の油などを排水してしまうと樹脂が溶けてしまう可能性があります。

 

樹脂系の配管は一般的に約20年以上持つとされていますが

高熱を流す頻度が高い場合には劣化のスピードはとても速いので十分な注意が必要です。

 

硬質塩化ビニル系の素材は長持ちされるとされていますが

突然の漏水を避けるためにもこちらも約20年程度を目安に点検をすることが理想です。

 

 

金属系・樹脂系を問わず、まずは点検を

水回りの配管には金属系と樹脂系とで違いがありますが

どちらも経年劣化は避けられないという共通点があります。

 

排水周りは自分の目で劣化を確認することは大変難しく、DIYで工事や施工をするのも難所です。

 

先に紹介したように、いずれの配管も約15年程度～約20年程度を目安に劣化するため

15年を超えた段階で一度配管のメンテナンスを兼ねて点検を行うことが望ましいでしょう。

 

また、異臭がする、流れに異音や違和感があるなどの症状に気づいたら

早めに点検を依頼することがおすすめです。

 

点検で劣化が確認されたら水回りの大きなトラブルを防ぐためにも

リフォーム工事を早急に検討しましょう。

 

 

マンションやアパートの配管はどう点検する？

一般住宅における配管はご自身の判断で点検が可能ですが

マンションやアパートの配管はどのように点検を行うべきでしょうか。

 

一般的に最近のマンションやアパートの配管は硬質塩化ビニル系が使用されており

約30年以上は持つとされる種類です。

 

しかし、マンションやアパートは独断で点検やリフォーム工事をすることが難しく

オーナーや管理組合の判断が必要です。

 

まずは入居前に配管トラブル時の対応をどうするべきか確認をすることが大切です。

 

特に中古のマンションを購入するときは、すでに配管関係が劣化している可能性もあります。

 

配管部分はマンションの共有部分に属しており

リフォーム工事が必要な事態となった時に

オーナーとマンションの個室の入居者側とどちらに責任があるのか難しい判断が迫られます。

 

不動産系トラブルでも多い相談内容のため、責任の所在は契約時に確認しておくことが望ましいでしょう。

 

万が一に備えてオーナー側も入居者側も保険に加入をすることが一般的です。

 

リノベーション物件を購入する場合にも

配管工事はどうなっているのかを確認しておくようにしましょう。

（マンションのリフォームができる範囲は管理規約によって異なります）

 

 

配管のリフォーム工事における工程と費用

配管に劣化が認められたら、工程と費用に関して気になります。

では、配管工事はどのような工程で行われ、費用はどの程度生じるのでしょうか。

 

 

配管のリフォーム工事の工程

配管をリフォーム工事する場合には、一般的に次のような工程を辿ります。

 

①簡単な交換だけのリフォーム工事
修理が必要と分かった配管部分に関してのみ交換を行う場合には

配水を止めて約数時間程度～1日程度の作業で終わります。

 

この間キッチンやトイレなど排水を伴うものも使えなくなるので注意しましょう。

基本的な水回り設備を止めて作業をします。

 

②大規模な修繕を伴うリフォーム工事配管の位置を変えるなどの大規模なリフォーム工事の場合

壁を壊す、床の取り壊しを行うことがあります。

 

これは壁の内側や床下に配管が通っていることがあるためです。

配管の移動には数日～約1週間程度の工程が必要です。

 

繰り返しですがマンションやアパートなどの場合はこうした工事は事前に相談をオーナー側に行い

協議を行う必要があります。

壁や床を壊すことを伴う配管工事は騒音が出ることが多いので

ご近所に工事の詳細について事前にしっかりと伝えておきましょう。

 

 

配管工事の費用

では、配管工事の費用には一体どの程度かかるのでしょうか。

 

一般的な住宅とマンションなどの集合住宅の場合では費用が異なります。

 

一般住宅の方がリフォームはしやすいため、簡単な修繕程度の交換なら約15万円程度～約20万円程度

大規模な給水周りのリフォームだと約30万円程度が予算です。

 

加えて、下水工事など細やかな工事を別途行う場合には

プラス約10万円程度の範囲で行えるでしょう。

 

集合住宅の場合には簡単な修繕で約20万円程度～

大規模な給水周りのリフォームの場合には約50万円程度が予算となっています。

 

この費用はあくまでも目安なので、工程や劣化の状態、加えて業者によっても異なります。

 

 

信頼できる業者を見つけるコツとは

水回りの配管工事に関する費用は

リフォームや工事を請ける業者によって開きがあります。

 

希望する工事内容によってはどうしても高額になることもあるので

できる限り優良な工事業者に適正なリフォーム工事を行ってもらうことが望ましいでしょう。

 

では、信頼できる業者を見つけるにはどうするべきでしょうか。

 

配管工事は一生に何度も経験するものではないため

まずは良い業者と出会うためにも複数の業者に見積もりや点検を依頼することがおすすめです。

 

配管関係の点検の場合は無料で請け負っている業者もあります。

 

点検を依頼したらすぐに工事に関して契約をするわけではありません。

軽い相談を依頼するつもりで、3～4社は比較してみることで工事価格の相場も掴めます。

 

業者を見比べることは病気のセカンドオピニオンを受けることと同じです。

複数のプロの判断をもらった上で、発注先を決めましょう。

 

 

まとめ

今回は水回りの中でも点検や整備が自分では行いにくい配管関係について紹介しました。

 

適正な時期のリフォームで大規模なトラブルを防ぐことが可能です。

安心できる業者を見つけて、錆や劣化の無い配管を手に入れましょう。