「気になる水回りリフォームはどのぐらいの費用？施工時期の目安は？」

トイレやお風呂、キッチンや洗面台など、私たちの住宅に水回りの設備は無くてはならないものです。
毎日使うところなのでピカピカの状態を維持したいものですが、どうしても劣化していく場所でもあります。
では、気になる水回りのリフォームはどのぐらいの費用で行えるものでしょうか。施工時期の目安も含めてご紹介します。

 

水回りの設備には寿命がある

毎日使うトイレやキッチンは、水をふんだんに使う場所です。
カビや水アカが発生しやすいので、掃除をこまめに行っている人も多いでしょう。
お風呂の場合は身体のアカや髪の毛が排水溝に詰まったり、ぬめりが発生したりも多くなります。
水回りはこのように日々汚れに悩まさるため、どうしても設備には寿命があります。
では、水回りの設備の寿命を部位別にご紹介します。

 

 

・トイレの寿命はどのぐらい？

陶器製のトイレは固くて丈夫ですが、メーカーによってはプラスチック製の部分も多く、劣化します。
タンクレスのトイレの場合、ポンプでの組み上げ部分が劣化するケースもあります。
陶器部分は約50年程の寿命とも言われていますが、パイプなどの部品は約10年程度～約15年程度と言われています。
便座は体重を受け止める場所なので、劣化が早いケースもあり、約5年程度～約10年程度が交換の目安とされます。
ヒビがあるようなら寿命のサイン、交換の目安です。

 

 

・お風呂の寿命はどのぐらい？

お風呂の寿命は内部の部位によって異なります。
浴槽やユニットバスは寿命が約20年程度～約30年程度と言われますが、人工大理石などの素材によってことなります。
追い炊き機能が浴槽内にある場合は循環口の破損があるケースがあります。
タイルも陶器の寿命は約50年程度と言われていますが、割れている、黒カビが多い場合はリフォームの目安です。
シャワーヘッドの寿命は約10年程度～約15年程度とされていますが、
アパートやマンションなど入居者の入れ替わりが多く、使う人の差異によっては劣化が早まります。
その他は髪の毛が詰まる、排水溝が詰まる、換気システムの故障も起こりやすい場所です。

 

 

・キッチンの寿命はどのぐらい？

キッチンの寿命はどのぐらいでしょうか。キッチン全体の寿命はおおよそ15年程度～20年程度とも言われていますが、
設備機器によっては寿命が異なります。特に食洗器などは約10年が寿命とされており、パッキンなどの交換時期です。
その他蛇口の水もれ、キッチン台の油汚れやレンジフードの異音が気になり始めたらリフォームのサインです。

 

 

・洗面台の寿命はどのぐらい？

陶器や人工大理石で作られている洗面台は寿命が長いものです。
約20年ぐらいが寿命とされていますが、長持ちするケースもあります。
洗面台の場合、水栓部分や蛇口ホースの劣化が起きやすい場所です。
お湯が使える洗面台の場合、給湯関係も注意が必要です。給湯器の寿命は約10年程度～約15年程度と言われており、
ある日突然給湯しないケースがあります。少しの異変でも察知したら、早めのリフォームが得策です。

 

水回りのリフォームはどのぐらいの費用がかかる？

快適な水回りを取り戻すために、リフォームを検討する場合、やはり気になるのは費用です。
水回りのリフォームの相場は、どのぐらいなのでしょうか。

 

 

・トイレのリフォーム費用

トイレのリフォーム費用は約30万程度です。トイレのリフォームの場合、メインとなるのは便器の交換です。
最近人気のタンクレス、バリアフリー化なども含めると約40万位程度が目安です。
トイレの増設の場合は下水回りや電気工事などが別途必要になります。

 

 

・お風呂のリフォーム費用

お風呂のリフォーム費用は相場が約80万円程度とされていますが、
気になる部分の交換ぐらいだと約10万程度から始めることができます。
解体工事と伴う場合は約100万程度かかる場合もあります。
最近人気が高まっているミストサウナの設置や浴室乾燥機の新設は約20万程度～約30万程度で行えるため、
気軽なリフォームとして人気です。追加工事としてバリアフリー化をすることもできます。
ユニットバスの交換の場合、一般的な価格は約40万程度から準備が可能です。予算に合わせたチョイスが良いでしょう。

 

 

・キッチンのリフォーム費用

主婦の方に人気のキッチンリフォームは、グレードにもよりますが約50万円台からのリフォームが可能です。
食洗器の追加やレンジフードの交換など部位別のリフォーム工事も可能です。
キッチンのリフォームの場合はシステムキッチンを丸ごと入れ替えるほうが安くなる場合があります。
求める機能や現在のキッチンの劣化状態を見ながら検討しましょう。

 

 

・洗面台のリフォーム費用

洗面台のリフォームの費用は約20万程度から可能です。
バリアフリー化や電気の増設なども人気の工事で、増設の場合は電気工事などが必要です。
洗面台もパーツの交換など修理程度のリフォームも可能ですが、
キッチン同様丸ごと洗面台を入れ替えた方が結果として安くつく場合があります。
こちらも現在の劣化状態を踏まえた上でどの程度のリフォームを行うか検討しましょう。

 

水回りのリフォームとリノベーションならどっちがお得？

トイレやお風呂の水回りについてリフォームを決める際に、
「リフォーム」と「リノベーション」のどちらの方がお得なのか知りたいという声があります。
費用の面で言うと、古い部分を改良するリフォームの方が安いので、お得と言えます。
リノベーションは空間全体を新たに改築するため、リフォームより費用は高くなります。
中古住宅を新たに購入し、水回りが気になる場合には空間全体を一気に施工できるため、
リノベーションも選択肢に上げると良いでしょう。
リフォームもリノベーションも、費用だけではない魅力があるので、実施する際には十分に検討しましょう。

 

トイレやお風呂のリフォーム工事にはどのぐらいの日数がかかる？

リフォームを実施する際には費用もですが、工事の期間も気になるものです。
水回りでもリフォームのご要望が多いトイレやお風呂の工期は、最短で約1日～3日程度で実施可能です。
家の一部を解体する場合工期は延び、1週間前後の日数が必要です。
トイレやお風呂を増設する場合は電気工事や下水工事を要するため、2週間近くかかる場合もあります。
その期間は使用できなくなるため、簡易トイレのレンタルなどを検討しておきましょう。

 

予算や希望の工期に合ったリフォームをするコツはある？

リフォームの実施には費用も工期もかかります。予算や工期にあったリフォームを行うコツはあるのでしょうか。
予算や工期を踏まえた上でリフォームを行う場合、希望するリフォームを絞って施工をすることがおすすめです。
暮らしながらリフォームを行うと水回りが使えない期間があるので、1か所ずつ行うと負担感が減ります。
また、費用が気になる場合には予め業者に予算や希望する内容を伝えましょう。
コストの低い工事やおすすめのメーカーなど、アドバイスを得られやすくなります。